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私の中の京都アニメーション

2019-08-03-Sat-00:45
元々アニメをあまり観ない人間だった私がこの界隈にのめり込む原因となった出来事、それはMMORPGのフレンドの紹介で「フルメタルパニック!ふもっふ」を知り、作画のクオリティや声優の絶妙な演技に惚れ、誰が作品を作っているのか検索した事に始まる。

色々と調べるうちにKeyというゲーム会社と出会い、幸運な事にオタク文化(コスプレや聖地巡礼やフィギュア)が盛り上がる初期段階から、後に京アニが作り上げてゆく輝かしいレール(予定地)の上を共に歩ませて頂き、ファンとして全力で楽しませて頂いた。
アニメをより深く知りたいという願望の1つにアニメーターの名前があり、それはエンドロールに名を連ねる各役職であり、監督をはじめ、作画監督や撮影、色指定など、アニメの回を重ねる度に彼らの名前を覚えるようになるのだ。

特にCLANNADのDVD初回特典に付属していたオーディオコメンタリーは主に京アニスタッフが担当していた事もあり、エンドロールで見慣れていた名前の方々が和やかなムードの中で毎話交代制で解説して下さり、より一層没入感を高めていた。
そんな経緯もあってか過去作や新作を視聴する度にオープニングやエンディングで流れる名前を追ってはネット検索してリスペクトするようになるのだが、脳裏に焼き付いた名前というものは時を経た今でも色褪せる事のない大切な思い出の1つになっている。

だが、とても深く心が傷付いた。

誰にでも言える薄っぺらい言葉なのかも知れないけれど、授業や仕事以外の余暇をこの界隈で全力で楽しみ、立場は違えど共に走り続けてきたスタッフが何処の馬の骨とも分からないテロリストに突然壊されたなら、「ご冥福をお祈りします」などという言葉は即座に出てこないのが正直な気持ちであり、昨日まで一緒に喋っていた家族がある日突然消えてしまったかのような計り知れない喪失感とこの先、作品を観る度に襲われる悲しみは私が京アニを好きでいる限り永遠に消える事はない。
事件後、毎日のように可能なら今から過去へタイムスリップして皆に知らせて事件を回避出来たらどんなに救われるだろうかなどと夢物語を妄想をしているくらいの重傷だ。

最近は募金以外の関連記事を目にしないように逃げていたが、日々SNSに身を置く環境下では忘れようと努力していた実名公表記事を避ける事は不可能であったし、不謹慎だと言われれば言い訳するつもりもないけど心の何処かで長年リスペクトしている彼らの安否を知りたいと思っている自分がいる事も事実なのだ・・・本当に申し訳ない。

余談ではあるが、事件後に各メディアにおいて京アニがどのような作品を手掛けていたか紹介するコーナーを幾度となく視聴してきたが、特にTV報道においては「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」を起点としてコスプレ文化や聖地巡礼が流行ったと解説し、最近では自社制作で新作を~、という流れになるパターンが非常に多かった。

それらは至極当然の事実だが、私が気になったのはフルメタルパニックやKey関連の作品を紹介する番組がほぼ皆無だったという点だ。
よくよく考えてみればフルメタに関してはカテゴリーが「戦争もの」である為に今の世界情勢に配慮して自粛、そしてKey関連の作品は原作が18禁指定と絡んでいるという点から未成年層への配慮として除外、そして現在の元請制作主体となる以前の作品を流すと版権が多少なり関係してくるのでメディア側がその辺を簡略化する目的で忖度したのではないかと推測する。

だからどうしたと言われればそこまでだが、私が京アニを好きになった理由そのものである作品ごと、思い出ごと全て無かった事にされているような寂しい気持ちになった。 「CLANNADは人生」 この界隈に長年いる人間なら誰もが知っている定番フレーズだが、私個人としてはマスメディア側からこの言葉を聞きたかった・・・ただただ無性に。

最後に1つだけ。

ネット上で高額な募金をしている方を見て、自分は無力だから1万円以下じゃ意味が無いと卑屈になっている小さな大人を目にしたので敢えて言葉にするが、気持ちさえあれば身の丈に合った金額で良い。 そんな事は逆の立場で考えればすぐに分かる事だ。
そして募金した方に対して必ず見掛けるコメントが「偽善者」という言葉だが、恐らくそのような心無い言葉を投げる輩は一切募金していない「偽善者以下」要するに「悪」なのだ。 「困っている人がいたら助ける」というのは誰かに意図して教えられなくとも人間として本能に備わっている通常行動なのだから。
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